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石橋供養塔(東松山市本町下沼公園内) [日光脇往還]

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 東松山郵便局の東側、下沼公園の入り口にある石橋供養塔(2022年1月10日、GRDIIIで撮影)。下沼公園は日光脇往還の道筋にある公園で、池はかつては農業用の溜池であったと思います。
 石橋供養塔とは、石橋を設置・修理・改修したり木橋を石橋に掛け替えたりした時に、橋の完成などを祝ったり橋の長寿を祈願するため、また交通の安全を祈って建立されたと思われる石造物です。江戸時代から明治時代にかけて東日本で数多く建立されました。
 この石橋供養塔の右側面には「箭弓道」と刻まれています。箭弓とは箭弓稲荷神社(東松山市箭弓町2-5-14)のことで、神社は約500メートル西にあります。「箭弓道」と刻まれている方角とは逆方向であるので供養塔は移設されたと思われますが、この供養塔は道標も兼ねていたと考えられます。
 また石橋供養塔の左側面には「文化三年(1806年)五月」「松山下町中 世話人横町紋兵衛」等と刻まれています。下町とは宿場町であった松山宿の南側のことを指しています。このあたりが宿場町として栄えていたことを示す石造物ではないでしょうか。
 公園内にある庚申塔にも「下町」の文字が刻まれています。

 ■参考資料

『石仏調査ハンドブック』庚辛懇話会他、雄山閣、1993年
『埼玉県の歴史散歩』埼玉県高等学校社会科教育研究会、山川出版社、2005年
「東松山市観光案内」東松山市観光協会
「きまぐれ旅写真館」ホームページshimonuma.jpg
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