石橋と石橋供養塔(埼玉県東松山市) [日光脇往還]
2022年1月30日、GRDIIIで撮影。日光脇往還の高坂宿(埼玉県東松山市)の北部にある「八王子道」道標から都幾川に徒歩で向かい、都幾川河畔(都幾川リバーサイドパーク)に降りたところに小さな水路があり、長さ3メートルほどの緑泥片岩でできた石橋(市指定歴史資料)が架かっています(道標から都幾川への道)。
北にはかつて「高坂の渡し場」があり、都幾川を渡って松山宿(埼玉県東松山市)に向かいました。
石橋供養塔(市指定歴史資料)。石橋供養塔とは、石橋を設置・修理・改修したり木橋を石橋に掛け替えたりした時に、橋の完成などを祝ったり橋の長寿を祈願するため、また交通の安全を祈って建立されたと思われる石造物で、江戸時代から明治時代にかけて特に東日本で数多く建立されました。元々は今よりも石橋に近い位置に建っていたそうです。
表には馬頭観音座像と「石橋供養塔」の文字などが刻まれています。
裏面には「元治元甲子歳(1864年)十一月」や発願主名などの文字が刻まれています。
供養塔の左側面(北方向)には松山・行田・熊谷道の道標であること、右側面(南方向)には作場・早俣道の道標であることが示されています(写真では右が北方向です)。
■参考資料
「石橋及び石橋供養塔」案内板(東松山市教育委員会)
『石仏調査ハンドブック』庚辛懇話会他、雄山閣、1993年
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