『英国一家日本を食べる』マイケル・プース、亜紀書房、2013年 [読んだ本]
孫崎享『戦後史の正体』創元社、2012年 [読んだ本]
例えば、高等学校の日本史の教科書には次のような記述があります。「…敗戦国ドイツが…直接軍政のもとにおかれたのに対し、日本の場合は…連合国軍最高司令官総司令部(GHQ/SCAP)の指令・勧告にもとづいて日本政府が政治をおこなう間接統治の方法がとられた…」(山川出版社『改訂版詳説日本史B』)
降伏後の占領下において「間接統治」がおこなわれた点についての記述です。しかし、なぜ日本ではドイツのように連合国の直接軍政が敷かれずに「間接統治」されることになったのか、ということはよくわかりません(もちろん間接統治においてもアメリカに政策の決定権があったのは言うまでもありませんが…)。
この原因の一つが『戦後史の正体』で明らかにされています。実は1945年9月2日に降伏文書に日本が署名した直後に、日本を直接軍政の下におくための布告が出されていたのです。そしてこの布告をマッカーサーに対して撤回させるというたいへんな交渉を行ってこれを成功させた勇気ある人達がいました。この人達は「アメリカの意向に抵抗した」人物として記述されています。詳しくは本書を読んで下さい。
このように『戦後史の正体』は戦後の歴史を「アメリカの圧力」に従ったのか、それとも抵抗したのかという視点で戦後史の謎を解き明かした書です。
『原発文化人50人斬り』佐高信、毎日新聞社、2011年 [読んだ本]
「原発安全神話を捏造してきた」(帯より)政治家・官僚・メディア・御用学者・タレント文化人50人を「怒りをこめて告発する」(同)佐高氏の書です。
一方で反原発の人々も取り上げています(第2章)。
第1章 原発文化人と原発戦犯
第2章 反原発の群像
第3章 東京電力の歴史と傲慢
第4章 メディアと原発の危険な関係
(以上、目次より)
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『子どもを放射能汚染から守りぬく方法』武田邦彦、主婦と生活社、2011年 [読んだ本]
放射能には鈍感な年齢になった自分は別として、放射能の影響をより受けやすい子どもたちだけでも助けてあげたい。
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