旧陸軍登戸研究所5号棟跡地(明治大学生田キャンパス。神奈川県川崎市) [戦争遺跡・軍事遺産]
明治大学生田キャンパスの第一校舎1号館の前の西側に広がる空き地(2018年11月14日撮影)。ここには旧陸軍登戸研究所の5号棟(木造平屋建て)がありましたが2011年2月に老朽化のため撤去されました。
5号棟は研究所第三科の建物で、ここでは偽札や偽造パスポートなどが製造されていました。第三科の施設は高い塀に囲まれていて秘密が漏れないよう厳重に管理されていました。偽札製造の目的は中国経済をかく乱し、行き詰った日中戦争を打開するための一つの策とするためと、現地で軍需物資を偽札で手に入れるためでした。
この建物の隣に第三科倉庫(26号棟)があり偽札が保管されていました(26号棟跡地)。
■参考資料
『明治大学平和教育登戸研究所資料館ガイドブック』2017年
『続しらべる戦争遺跡の事典』十菱駿武・菊池実編、柏書房、2003年
資料館はただいま休館中ですのでご注意ください。詳しくは明治大学のホームページをご覧ください。
by i-shinkuro (2021-07-20 11:01)