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石造馬頭観音と庚申塔(東松山市本町) [日光脇往還]

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 日光脇往還を進み、松山宿入り口付近から下沼公園へ(埼玉県東松山市神明町から本町へ)細い街道跡を進むと県道66号線に直角に突き当たります。正面にあるのが下沼公園です。日光脇往還はここで右に折れ県道ぞいの道筋を北上します。このあたりから宿場町の中心となります。
 街道と県道の合流地点に建っているのが写真の石造馬頭観音(左)と庚申塔(右)です(2022年1月16日、GRDIIIで撮影)。
 馬頭観音は憤怒の様相で表現される観世音菩薩ですが、この塔は文字で「馬頭観世音」と刻まれています。旅や輸送に重要な役割を果たした馬の健康を願ったり、馬を供養したりするために江戸時代に全国的に造立されました。文久元年(1861年)の銘があります。庚申塔は庚申信仰をもとに建立された石塔です。元文五年(1740年)の銘があります。sekibutu2.jpg
庚申塔の正面下部に「松山下町」の文字が見えます。松山宿日光脇往還と小川道・鴻巣道が交差する札の辻周辺を「中町(中宿)」、札の辻の北の上沼までを「上町(上宿)」、南の下沼までを「下町(下宿)」と呼んで宿場町を区分していました。
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左が下沼公園、右が県道66号線。街道はここから北(写真上)に進みます。しばらくすると福聚寺の参道です。

 ■参考資料

『歴史の道調査報告書第四集 日光脇往還』埼玉県教育委員会、1985年
『新版角川日本史辞典』朝尾直弘・宇野俊一・田中琢、角川書店、1996年
『石仏調査ハンドブック』庚辛懇話会他、雄山閣、1993年
『東松山の地名と歴史』岡田潔、まつやま書房、2010年
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