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桶川宿跡(埼玉県桶川市) [旧中山道]


 桶川宿は中山道(なかせんどう)にあった宿駅・宿場町です。
 埼玉県においては、中山道は南北に縦断していたようですが、桶川宿はこの宿場町の一つで江戸日本橋を起点とすると六番目の宿に当たります。三代将軍徳川家光の頃には、参勤交代も制度化され、この桶川宿もすでに存在していたようです。町は二つの木戸に挟まれている区域で、北を上木戸、南を下木戸と言います。二つの木戸の間は約1キロメートル位ありますが、これが宿場町の規模と言ってもよいでしょう。19世紀初めには約250戸まで町の規模も大きくなりました。
 宿場において大名や公家などが宿泊する特別の家を「本陣」といいます。この桶川には本陣の建物の一部が現存していますが、桶川宿本陣跡は埼玉県では唯一のものです。皇女和宮が京都から江戸に向かう際に利用された本陣としても有名です。他にもこの桶川宿跡には、宿場町の面影を残す優れた歴史的建造物がいくつかあります。
 桶川宿はまた、西の松山(現東松山市)に行く松山道の分岐点でもありました。この松山への道を示す「松山道道標」が近くの小学校に移されて保存されています。 
 写真は桶川宿跡の現況です。JR桶川駅から東に歩いてすぐに中山道にでます。

宿場町の北にある上木戸跡の碑。この近くから西に、松山(東松山市)に至る松山道が分岐していました。木戸跡から自動車道を西に行くと小学校の敷地内に松山道道標があります。

上木戸の約1キロメートル南にある下木戸跡の碑。

桶川宿の北のこのあたりに一里塚があったとされていますが、その痕跡はまったくありません。写真の反対側にある路地を少し入っていくと、レンガ造りの倉庫が2棟残っています。

桶川宿を北上すると、左手に大雲寺(曹洞宗)があります。ここは本陣職を務めた方など宿場にゆかりのある人々の墓所でもあります。(2006年6月4日)

■参考資料
『新版角川日本史辞典』朝尾直弘・宇野俊一・田中琢、角川書店、1996年
『地図で訪ねる歴史の舞台 日本 最新版』帝国書院、2000年
『中山道桶川宿ガイドブック』桶川市商工会女性部、桶川市観光協会、1999年
『中山道桶川宿歴史再発見マップ』桶川市商工会婦人部、1999年
『埼玉県の歴史散歩』埼玉県高等学校社会科教育研究会歴史部会編、山川出版社、2005年

桶川宿跡

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2006年6月4日-桶川で見つけたレンガ造り建物 [旧中山道]


埼玉県桶川市中心部はかつての中山道の桶川宿です。すこし横道をはいったところに写真のようなレンガ造りの建物がひっそりと残っています。

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